E Ink タブレット BOOX Poke4 Lite 開封 & 初期セットアップ

E Ink タブレット BOOX Poke4 Lite 開封 & 初期セットアップ

中国 Onyx International が製造、販売している E Ink タブレット『BOOX Poke4 Lite』を購入しました。

開封と初期セットアップ、基本的な使い方について説明していきます。

梱包箱

梱包箱です。だいぶコンパクトな箱でした。

BOOX Poke4 lite 梱包箱

開封

本体前面

画面に絵が表示されていますが、これはフィルムが貼られているわけでも、電源が投入されているわけではありません。
電源が切れた状態です。

BOOX Poke4 lite 正面

E Ink は画面表示の更新時のみに電力を必要とするので、それを活用して開封時点で画面に絵を表示させることが出来る、というのが面白いですね。

背面

ロゴとシリアル番号の表記以外、特に何もありません。

BOOX Poke4 lite 裏面

スペック

スペック表は下記の通りです。

項目 内容
OS Android 11
※GMS未認定
CPU (SoC) Snapdragon 630
4コア, 14nm
RAM 2GB (LPDDR4X)
ストレージ 16GB (eMMC)
実利用可能領域は 7GB
画面 6インチ 758 x 1024, E Ink Carta
タッチ方式 静電容量
Wi-Fi 802.11b/g/n/ac
Bluetooth 5.0
モバイルNW 非対応
背面カメラ 非搭載
前面カメラ 非搭載
SDカード 非対応
USBポート USB Type-C 2.0 OTG 対応
イヤホンジャック 非搭載
電池 1500mAh
サイズ 153(W) x 107(H) x 7.1(D) mm
重量 150g
その他 スピーカー無し
マイク無し
加速度センサー無し
GPS無し
指紋センサー無し

全体的にスペックはそれほど高くはありません。


スクリーンショットの取得方法

BOOX Poke4 Lite は物理ボタンが電源ボタンのみであるため、通常の Android デバイスのような物理ボタンによるスクリーンショットの取得を行うことが出来ません。

なお、セットアップ完了後に『ナビボール』(後述)の設定でスクリーンショットショートカットを登録することはできます。
ただし、セットアップ画面ではナビボールは表示されていないため、この方法でスクリーンショットを取得することは出来ません。

どのように画面を取得するかを検討した結果、OTGケーブルでUSBキーボードを用いることで、キーボードの「PrintScreen」キーを押すことにより可能であることが分かりました。

以降のデバイス画面は上記方法で取得していることをご了承ください。


セットアップ

実際にセットアップをしていきます。

初期画面

電源を入れた画面です。表示言語を選択して『>>>』をタップします。

BOOX Poke4 lite セットアップ画面 1

プライバシーポリシー

文面はすべて英語です。
問題なければ『同意する』をタップします。

BOOX Poke4 lite セットアップ画面 2

日時設定

時刻はWi-Fiへの接続後に自動的に同期を行うことが出来ますが、タイムゾーンは手動設定が必要です。

なお、表示されている時刻は初期化するとほぼ同じ時刻が表示されたのと、バージョン情報に含まれる時刻が同日なので、どうやらプリセットされた値のようです。

設定を行い『>>>』をタップします。

BOOX Poke4 lite セットアップ画面 3

電源管理

自動スリープと自動電源オフまでの時間設定です。
代理店の SKT が同封している簡易マニュアルでは、下記の値が推奨されていました。

  • 自動スリープ:30分
  • 電源オフ時間:1日
変更を行い『>>>』をタップします。

BOOX Poke4 lite セットアップ画面 4−1BOOX Poke4 lite セットアップ画面 4−2

ドロップダウン パネル

いわゆる通知パネルです。
好みに応じて選択を行い
『>>>』をタップします。

BOOX Poke4 lite セットアップ画面 5

待機

少しの間待機します。

BOOX Poke4 lite セットアップ画面 6


ホーム画面

セットアップ完了後、ホーム画面が表示されます。

ホーム画面は、書庫、ストア、保管庫、アプリ、設定 の5枚を画面下部のアイコンから切り替えます。

書庫

BOOX Poke4 lite ホーム 書庫


ストア

独自ストアの画面です。Wi-Fi接続後に内容が表示されます。
BOOX Poke4 lite ホーム ストア


保管庫

デバイスに保存されている各種ファイルを参照する画面です。

BOOX Poke4 lite ホーム 保管庫


アプリ

インストールされているアプリ一覧です。

本デバイスは Google Play Store を利用することが出来ますが、利用するためにはセットアップが必要です。方法は後述します。

BOOX Poke4 lite ホーム アプリ


設定

各種設定画面です。

ただし、一部設定はこの画面から行うことは出来ず、アプリ画面から実施が必要でした。

BOOX Poke4 lite ホーム 設定


また、画面中央やや上寄りのデバイス情報をタップすることで、デバイスの詳細情報、初期化実施の画面が表示されます。

BOOX Poke4 lite デバイス情報詳細


ネットワーク設定

Wi-Fiへの接続を行っていくため、右下の『設定』をタップします。

BOOX Poke4 lite Wi-Fi 設定 1


『ネットワーク』をタップします。

BOOX Poke4 lite Wi-Fi 設定 2


『Wi-Fi』をタップします。

BOOX Poke4 lite Wi-Fi 設定 3


通常のAndroid端末と同様の画面が表示されます。

接続するアクセスポイントをタップ、接続情報の入力を行うことでWi-Fiへの接続が行われます。

BOOX Poke4 lite Wi-Fi 設定 4


Wi-Fi 接続後、プライバシーポリシー画面が表示されるので、『OK』をタップします。

BOOX Poke4 lite Wi-Fi 設定 5


基本操作

このデバイスには、ナビゲーションバーがなく、ジェスチャー ナビゲーションも利用出来ません。

そのため、画面上に表示されている丸いアイコン『ナビボール』を利用する操作となります。

BOOX Poke4 Lite ナビボール 1


ナビボールは、タップにより動作が異なります。

  • シングルタップ:ボタンメニューを表示
  • ダブルタップ:ホームボタン相当(書籍画面を表示)

BOOX Poke4 Lite ナビボール 2
ナビボールでボタンメニューを表示している状態

このボタンメニューは、設定で変更を行うことが出来ます。

『アプリ』画面の『ナビボール』をタップします。

BOOX Poke4 Lite ナビボール 3


各ボタンをタップすることで、異なる機能へと変更することが出来ます。

BOOX Poke4 Lite ナビボール 4


ただし、初期設定されているものは多くが必要なものですので、変更はよく考えて行う必要があります。

以下、割り当て可能なボタンの一覧画面です。

BOOX Poke4 Lite カスタムキー 1BOOX Poke4 Lite カスタムキー 2
BOOX Poke4 Lite カスタムキー 3BOOX Poke4 Lite カスタムキー 4


Google Play 有効化

このデバイスでは Google Play を利用することが出来ますが、プリインストールされていないため、手動での導入が必要です。

また、Googleの認定を通過していないため、GSF ID の登録操作が必要です。
※代理店 SKT が同封している簡易マニュアルでは、2022年5月のアップデートで直接ログインが行えるとの記述がありましたが、バージョン 2022-05-26_17-13_3.2.2_815351ed5 で2022年7月8日にセットアップする限りは、本操作が必要でした。

なお、一部でカラー表示がありますが、BOOX Poke4 Lite はカラー表示に対応していないため、デバイス上の表示ではすべて白黒表示です。
※スクリーンショットはカラーとしてアプリ側の配色で取得されるようです。

アプリ設定の表示

アプリ画面にて右上のメニューをタップして、表示される『アプリ』をタップします。

BOOX Poke4 Lite Google Play 有効化 1


Google Play有効化

ページ下部の『Google Play を有効化する』をONに変更、メッセージが消えるまで待機します。

BOOX Poke4 Lite Google Play 有効化 2BOOX Poke4 Lite Google Play 有効化 3


ポップアップで『OK』をタップします。

BOOX Poke4 Lite Google Play 有効化 4


Google Play 画面に遷移します。
『ログイン』をタップします。

BOOX Poke4 Lite Google Play 有効化 5


このデバイスは Play プロテクトの認定を受けていません。と表示され、ログインが行えませんでした。
どうやら仕様のようなので、気にせず OK をタップし、元の画面へ戻ります。

BOOX Poke4 Lite Google Play 有効化 6


Googleは、認定を受けていないデバイスであってもユーザーの操作により Google Play を利用できるようにする方法を設けていますので、その操作を実施していきます。


GSF ID 登録

アプリの設定画面に戻り、下部へスクロールして『GSF ID』をタップします。

BOOX Poke4 Lite GSF ID 登録 1


GSF ID 登録用画面にて、Google アカウントのログインページが表示されます。

自身の Google アカウントにてログインを行います。

BOOX Poke4 Lite GSF ID 登録 2


ログイン後、表示される注意事項を確認して下部へスクロールします。

BOOX Poke4 Lite GSF ID 登録 3


Android ID の入力フォームに自動的にデバイスの ID が書き込まれるので、 reCAPTCHA 認証を行った後、『登録』をタップします。

BOOX Poke4 Lite GSF ID 登録 4

登録完了後、GSF登録画面から戻り、ホームのアプリに表示されている『Play Store』をタップします。


Google アカウントでのログイン

『ログイン』をタップします。

BOOX Poke4 Lite Google ログイン 1

Android ID の登録が正常に完了していると、Google アカウントのログイン画面が表示されます。
再び自身のアカウントでログインします。

BOOX Poke4 Lite Google Play 有効化 6


認証後、Google Play 利用の同意画面が表示された場合、『同意する』をタップします。

BOOX Poke4 Lite Google Play 有効化 7


Google Play ストアのトップ画面が表示されたら完了です。

BOOX Poke4 Lite Google Play 有効化 8


Chrome のインストール

Google Chrome は代理店SKTによると、Google Play ストアからの新規インストールを行うことができないようです。

そのため、独自アプリストアからのインストール後、Google Play ストアでアプリの更新を行うこととなります。


独自ストアからの Chrome インストール

ホームのアプリ画面にて『アプリストア』をタップします。

BOOX Poke4 Lite 独自アプリストア 1


免責事項が表示されます。
いわゆる野良アプリに近いものであるため、利用は注意してください。

BOOX Poke4 Lite 独自アプリストア 2


アプリストアが表示されます。
Google Chrome は『Tools』タブにあるので、『Tools』タブをタップします。

BOOX Poke4 Lite 独自アプリストア 3


Google Chrome の『ダウンロード』をタップします。
ダウンロードが開始され、インストールが自動的に行われています。

BOOX Poke4 Lite 独自アプリストア 4


インストールが完了すると『開く』表示に遷移します。
※画面では同時に Gboard をインストールしています。こちらは Play ストアからの取得ができます。

BOOX Poke4 Lite 独自アプリストア 5

ホームのアプリ画面に戻ります。
インストールされたアプリが表示されています。

BOOX Poke4 Lite 独自アプリストア 6


インストールされたアプリはバージョンが古いため、利用前に Play ストアからの更新を行います。


Google Chrome の更新

通常の Android デバイスと同様に、Play ストアを開き、右上のアイコンをタップして表示されるメニューから、『アプリとデバイスの管理』をタップします。

BOOX Poke4 Lite Google Play アプリ更新 1


『利用可能なアップデートがあります』をタップします。

BOOX Poke4 Lite Google Play アプリ更新 2

表示されているアプリの更新を行います。

BOOX Poke4 Lite Google Play アプリ更新 3

以降、通常のデバイスと同様に Google Chrome の利用を行うことができます。


おわりに

電子ペーパーデバイスは過去に Amazon の Kindle Paperwhite を購入していたのですが、Kindle のみしか利用できないことが不便でした。

このデバイスは Google Play ストアを利用できるため、任意の電子書籍アプリでも利用することができます。

また、150g と大変軽いため、通常のタブレットよりも持っている負担が少ないのが魅力的だと思いました。

次回は、少し遊んだ使い方をした記事を更新したいと思います。

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