【自宅ラボ】NUCにvSphereを導入して自宅ラボを作る(ハードウェア準備編)
【自宅ラボ】NUCにvSphereを導入して自宅ラボを作る(ハードウェア準備編)
米 Intel が販売している小型デスクトップPC 「NUC」 (Next Unit of Computing) ブランドの「NUC13ANHi7」を購入しました。
米 VMware のサポート対象外ではありますが、ESXi をインストールすることでコンパクトラボ環境を実現出来ます。
今回はハードウェアの紹介と簡単な組み立てを紹介します。
スペック
NUC は OS、RAM、ストレージが搭載された完成となる「インテル NUC ミニ PC」と、それらを別途調達が必要な「インテル NUC キット」等がありますが、今回は ESXi を導入すること、任意の RAM 容量とすることから「インテル NUC キット」を購入しています。
No. | 項目 | 内容 |
---|---|---|
1 | OS | なし |
2 | CPU | Core i7-1360P 4+8 コア, Intel 7 |
3 | RAM | なし 最大 64 GB DDR4 S.O.DIMM 3200MHz * 2 |
4 | ストレージ | なし M.2 NVMe Type 2280 (key M) * 1スロット (PCIe x4 Gen 4) M.2 SATA Type 2242 (key B) * 1スロット (PCIe x1 Gen3) SATA 2.5 inch. * 1スロット |
5 | NIC | Intel Ethernet Controller i226-V |
6 | Wi-Fi | Intel Wi-Fi 6E AX211(Gig+) |
7 | Bluetooth | 5.3 |
8 | USBポート | 前面: USB 3.2 (Type-A ) * 2 背面: USB 4 (Type-C) * 2 USB 3.2 (Type-A) * 1 USB 2.0 (Type-A) * 2 |
9 | イヤホンジャック | 搭載 |
10 | 電源 | 120W ACアダプタ ※別途AC アダプタ用電源ケーブル C5 が必要 |
11 | サイズ | 117(L) x 112(W) x 54(H) mm |
12 | 重量 | 611.5g ※実測値 |
13 | その他 | 追加NICオプションを利用可能 |
また、 NUC で利用するために下記を購入しました。
No. | 種別 | メーカー | 製品型番 | スペック |
---|---|---|---|---|
1 | RAM | Crucial | CT2K32G4SFD832A | DDR4-3200 SODIMM 32GB モジュール x2 |
2 | NVMe SSD | Seagate | ZP2000GM3A013 | PCIe Gen4x4 2TB |
3 | SATA SSD | Samsung | MZ-77E500B/IT | 2.5インチ 7mm 500GB |
4 | 電源コード | バッファロー | BSACC0820BKA | 3ピン電源ケーブル 2m |
開封
梱包箱
Intel 製の CPU パッケージと同様に、青い特徴的なパッケージです。
開封
箱を開封すると、本体が緩衝材の中に収まって現れます。
本体の重量は 611.5g でした。
付属品として、AC アダプタ、VESA マウント用プレート、各種取り付け用のネジ類、Core i7 シールが含まれていました。
本体
正面
電源ボタン、イヤホンジャック、USB Type-A ポートが2つとシンプルな構成です。
背面
電源ポート、USB Type-C ポートが2つ、USB Type-A ポートが2つ、2.5Gbps RJ45 ポートらHDMI ポート、拡張オプション取付用スペースがあります。
側面
右側面です。エアフロー用の通気穴のみがあります。
左側面です。 セキュリティスロットと、通気穴があります。
背面
定格情報やシリアル番号等のシールが貼付されています。
また、四隅の4箇所の足はネジになっており、ネジを外すことで内部ポートへアクセスすることができます。
電源アダプタ
比較的大きなサイズです。
重量としても NUC 本体の半分以上となる 347.0g でした。
また、ACアダプタとコンセントを結ぶケーブル(C5、3ピン端子)を別途購入する必要があります。
購入パーツ
RAM
NUC 等の小型 PC では、デスクトップ向けメモリではなく、ノート用メモリ (SO-DIMM) を使用します。
デスクトップ向けの第13世代インテル Core プロセッサーは最新規格の DDR5 に対応していますが、NUC では DDR4 のみに対応しています。
今回は ESXi ホストとして利用するため、搭載可能な最大容量である 64 GB とするため、 32GB メモリモジュールが2枚含まれるものを購入しました。
また、メーカーとしてクルーシャル製は信頼性も高いため、入手性等も考慮して決定しています。
NVMe SSD
NUC13ANHi7 では高速な規格である M.2 NVMe 端子と、標準的な速度となる SATA 端子を利用することが可能です。
そのため、 NVMe SSD はデータストア領域として利用することとして、比較的大容量とするため 2TB とすることにしました。
その中でも耐久性となる合計書き込みバイト数量が 2,550 TB と、他の製品を大きく上回る Seagate 製 FireCuda 530 2TB を選択しました。
なお、NVMe SSD は発熱が多いためヒートシンクが取り付けられたモデルも販売されていますが、 NUC で利用する場合は必ずヒートシンクが無い SSD を購入してください。(理由は後述)
SATA SSD
ESXi のインストール領域として利用するために購入しました。
ESXi のインストール要件としては 128 GB あれば十分ですが、信頼できるメーカーでは小容量の SSD は販売されていないため、 512 GB と決定しました。
その中で、特に悪い評判も無く、比較的評価の高い Samsung 製の 870 EVO を選定しています。
電源ケーブル
NUC キットでは電源ケーブルが別売りであるため、 3ピンのケーブルを購入しました。
選定基準としては、トラッキング対策がされている商品から選択しています。
なお、設定場所を検討せずに購入したため、ケーブル長が不必要に長い物を購入してしまいました。
NUC 組み立て状況
NUC 内へ各パーツの取り付けを実施していきます。
背面開封
内部ポートは背面の4つのネジを緩めることで開封出来ます。
RAM 取り付け
正面から見て左側にメモリスロットがあります。
少しずらして重なるように配置されているため、下段から順番に取り付けを行います。
メモリは切り込みに合わせて斜めに差し込み、しっかりと奥まで差し込みます。
本体に対して垂直に押し込みます。
2枚目は上段へ同様に差し込み取り付けます。
M.2 NVMe SSD 取り付け
正面からみて右側に M.2 NVMe スロットがあります。
正面からみて奥にあるネジをあらかじめ取り外します。
切り込みに合わせて SSD を差し込み、しっかりと奥まで差し込みます。
本体に対して垂直に押し込み、先に取り外したネジを締めます。
なお、ヒートシンク付きの SSD は取り付けることが出来ません。
ヒートシンクによって隣のスロットが干渉します。
また、 NUC の筐体側に放熱する仕組みが設けられており、そもそもヒートシンクの厚みがあると蓋を閉めることができなくなります。
必ずヒートシンクの無い SSD を選定しましょう。
(筆者は FireCuda 530 2TB の買い直しを実施したため懐に多大なる影響を与えました。)
SATA SSD 取り付け
蓋の内部に取り付けスペースがあります。
蓋にスペーサーとして取り付けられている部品を爪で取り外します。
2.5インチ SSD を端子に差し込むように蓋の内部へはめ込みます。
付属のネジ類で SSD を蓋側から固定します。
総重量
背面を閉じてネジ止めして完成です。
各パーツを含めた総重量は 686.5g となりました。
おわりに
今回は ESXi ホストとする NUC 13 Pro の本体および組み立てを紹介しました。
NUC 13 Pro は非常にコンパクトであるため設置場所を選ばずに使用できます。
また、昨今の電気料金の高騰もありますが、通常の大型デスクトップ PC よりも比較的消費電力も少なく抑えることが可能です。
次回は ESXi を動作させるにあたっての UEFI 設定変更を紹介します。
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