E Ink タブレット BOOX Poke4 Lite で Workspace ONE UEM への加入を試みる
E Ink タブレット BOOX Poke4 Lite で Workspace ONE UEM への加入を試みる
先日、Google Play が利用できる Android 搭載電子ペーパータブレットを購入しました。
Android 搭載ガジェットを購入したらやること、それは Workspace ONE UEM への加入検証です。
なお、本記事は期待した動作とはならないことを先に申し上げておきます。
Work 管理対象での加入について
前回の記事にセットアップ画面を載せていますが、セットアップ中に Google ログイン画面が表示されませんでした。
そのため、識別子加入を行うことはできません。
また、本機にはカメラもなく、初期画面でも QR コードの呼び出しを行うことはできませんでした。
Google Play を後から有効化することもあり、残念ながら Work 管理対象としてのセットアップはできないようです。
BYOD 向け Work プロファイルでの加入
BYOD向けの管理方式の加入方法である Work プロファイルであれば、Google Play ストアからインストールした Intelligent Hub にて加入ができるのではないか、ということで、加入を試みました。
Google Play ストアから Intelligent Hub をインストール
Google Play ストアを起動して、検索にて Intelligent Hub を検索します。
インストールが完了しました。
Intelligent Hub の起動と加入
一度ホーム画面に戻ると、ホームのアプリ画面に Intelligent Hub が表示されています。
Intelligent Hub を起動します。
Workspace ONE UEM のデバイス管理サーバーFQDNを指定して、『次へ』をタップします。
(例:dsXXX.awmdm.com、サーバーの指定後、次へボタンが表示される)
グループ ID に、加入先組織グループ ID を指定して、『次へ』をタップします。
加入するユーザーの資格情報として、ユーザー名とパスワードを入力します。
加入処理のメッセージが表示されます。
さらに待ちます。
プライバシーの通知に『理解しました』をタップします。
データ共有の通知に、『同意します』または『今は共有しない』をタップします。
再び待機します。
アプリが閉じ、ホーム画面が表示されてしまいました。
この挙動は、加入失敗の動作により、アプリが強制終了してしまったものです。
再度、Intelligent Hub 画面を表示しましたが、加入画面が表示されていました。
残念ながら、BOOX Poke4 Lite は Workspace ONE UEM への加入が行えませんでした。
Workspace ONE UEM 管理コンソールの確認
管理コンソール側ではどのような扱いとなっているか、確認してみます。
デバイス詳細です。加入解除として表示されています。
メーカー名 Onyx、物理メモリ等は取得できていました。
その他 > トラブルシューティング より、デバイス管理ログを確認してみます。
加入を試みましたが、システム側で『MDM の中断』(=加入解除)が行われていました。
何が起きたのか
残念ながら本機は Google Play がプリインストールされていないこともあり、また、CTS に合格していない状態であることから、システムに Work プロファイルを構成するためのコンポーネントが含まれていないものと推察されます。
確認してみたところ、Work 管理対象や、Work プロファイル のセットアップで利用されるシステムコンポーネントアプリとして、以下があることを確認しました。
- アプリケーション名:仕事用の設定
- アプリケーションID:com.android.managedprovisioning
参考:デバイス管理のプロビジョニング | Android オープンソース プロジェクト | Android Open Source Project
本機を確認したところ、残念ながら当該アプリがプリインストールされていないことが確認できました。
また、他の Android 11 デバイスから APK ファイルを抜き出し、本機へインストールを行う強引な方法を試みましたが、残念ながらインストールが成功しませんでした。
そのため、本機を Android Enterprise として管理することができないことがわかりました。
おわりに
加入して遊ぶことを考慮して購入していたこともあり、大変残念な結果となりました。
ただ、本来の利用方法である電子書籍端末としては、非常に軽く、動作もそこまで遅くないため、快適に利用できることがわかりました。
『新書版』サイズ(少年紙単行本)の漫画は文字が潰れることもなく読めるため、今後は電子書籍専用として利用していきたいと思います。
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