aiwaデジタル スマートフォン JA2-SMP0601 開封&セットアップ
aiwaデジタル スマートフォン JA2-SMP0601 開封&セットアップ
JENESIS が aiwaデジタル ブランドで販売しているスマートフォン JA2-SMP0601 を購入しました。
ローエンドデバイス向けに、一部機能の縮小、専用の軽量アプリ等が搭載された Android 12 (Go edition) を搭載している、やや珍しいスマートフォンとなります。
開封状況、セットアップ状況をチェックしていきたいと思います。
Android (Go edition) とは
Google 社が開発している Android OS ですが、近年は OS としての使用メモリが増加傾向であり、これに伴いメモリモジュールを容量の大きなものを搭載する必要が出ることから、価格の上昇に繋がっています。
この状況を受け、 Google 社が低メモリのデバイスでも動作可能であるように、 Android (Go edition) を提供しています。
Android (Go edition) では、Android OS から一部の機能を縮小することで利用メモリ量を低減しており、また、アプリも必要メモリが低減された Go edition 専用のものが搭載されています。
Android (Go edition) は、搭載メモリが 2GB 以下 のデバイスでメーカーが搭載可能です。
OSバージョン毎に最小メモリが定められており、Android (Go edition) であるとはいえ、状況に合わせて徐々に必要メモリは増加傾向ではあります。
Android(Go バージョン) | Android デベロッパー | Android Developers
また、Workspace ONE UEM でも Android (Go edition) はサポートされていますが、一部機能の制約があります。
Integrating Workspace ONE UEM with Android
加入方式は Work 管理対象のみであり、非サポートの機能例は下記の通りです。
- Workspace ONE Launcher
- デバイス上のファイル/ディレクトリへのアクセス、変更を行うプロダクトプロビジョニング機能
- ファイル/アクション:再起動とインテント実行以外の機能
- コンディション:Launcher に関するコンディション
- イベント アクション:カスタム設定の適用
スペック
低スペック向けの Android 12 (Go edition) を搭載しているデバイスとなるため、全体的にスペックは控えめ、ローエンド、エントリーモデルに位置するスマートフォンとなります。
項目 | 内容 |
OS | Android 12 (Go edition) |
CPU (SoC) | Unisoc Tiger T310 4コア, 12nm |
RAM | 2GB |
ストレージ | 32GB |
画面 | 6.5インチ 1600 x 720, LCD |
タッチ方式 | 静電容量 |
Wi-Fi | 802.11b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
モバイルNW | 対応 FDD‑LTE : B1/B3/B5/B7/B8/B19/B28 TD-LTE : B34/B38/B39/B40/B41 WCDMA : B1/B2/B5/B8/B19 GSM : 850/900/1800/1900 |
背面カメラ | 13MP : 通常 2MP : マクロ |
前面カメラ | 8MP |
生体認証 | 非対応 |
位置情報 | GPS/GLONASS/QZSS(みちびき) |
SDカード | microSD |
USBポート | USB Type-C (USB 2.0相当) |
イヤホンジャック | 搭載 |
電池 | 4000mAh |
サイズ | 164.4(H) x 76.6(W) x 9.2(D) mm |
重量 | 190g |
その他 | IP52等級 (防塵/防滴) |
【引用元】
aiwaデジタル | 製品情報 | JA2-SMP0601仕様詳細
梱包箱
梱包箱です。パッケージの印字後に型番が微修正されたようで、外装フィルムに新しい型番のシールが貼り付けられていました。
開封
本体は保護用の袋に封入されています。
内容物
本体の下には、以下が含まれていました。
- スタートガイド
- サービス利用案内
- SIM ピン
- USBケーブル
- イヤホン
本体
正面
ロゴが印字された傷防止用のフィルムが貼り付けられていました。
背面
背面はシンプルです。
カメラ部分は最近のスマートフォンと同様、飛び出しているので、専用のケースを取り付けることで保護することも検討した方が良いです。
側面
右側面です。電源ボタン、ボリュームボタンがあります。
左側面です。 SIM トレーがあります。 SIM ピンを差し込むタイプです。
カメラの飛び出し具合です。カメラ部分と、レンズ部分がそれぞれ飛び出ています。
下部です。スピーカー、マイク、USB Type-C ポートがあります。
ソフトウェア状況
実際に起動を行い、ソフトウェア状態の確認を行いました。
初期セットアップの流れ
特にカスタマイズ箇所の見当たらない、非常にシンプルなセットアップ画面でした。
本機は生体認証を有していないため、画面ロックは PIN またはパスワードのみが利用可能です。
昨今では生体認証を有していないスマートフォンは少ないため、珍しい表示だと思います。
ホーム画面
標準では1画面のみの非常にシンプルなホーム画面です。
アプリ一覧とプリインストールアプリ
非常に限られたアプリのみがプリインストールされています。
いくつかのアプリはAndroid (Go edition) 向けに提供されている専用の軽量アプリとして搭載されています。
MAMORIO がプリインストールされており、同梱のガイド冊子によると会員登録を行うことで、1年間無料で利用できる特典が付与されているようです。
デバイスバージョン情報
購入時点では、Android セキュリティパッチは「2022年8月5日」が適用されていました。
Pixel 以外で5日付けのセキュリティパッチが適用されているのは非常に珍しいです。
アップデートが提供されており、自動的に検出されました。
2022年10月10日に公開されたものとのことです。
aiwaデジタルのWebサイトでは、アップデートに関する情報が確認出来ませんでした。
ベンチマーク
SoC に2019年に発表されたUnisoc Tiger T310 を採用しているため、パフォーマンスは低いです。
スマートフォン向けとしてメジャーなベンチマークアプリである、Geekbench 5 と、Antutu v9 を用いたベンチマーク結果を下記に掲載しています。
Geekbench 5
- Single-Core Score : 309
- Multi-Core Score : 615
Antutu v9 (v9.4.4, 3D Lite)
- CPU : 48944
- GPU : 11712
- MEM : 28112
- UX : 49198 ※警告表記
- Total : 137977
ベンチマーク総評
かなりパフォーマンスは低いです。
参考として、Qualcomm 社のローエンド向け SoC Snapdragon 480 5G を搭載した Xperia Ace III A203SO のベンチマーク結果を以下に掲載します。
Xperia Ace III A203SO Geekbench 5 スコア |
Xperia Ace III A203SO Antutu v9 スコア |
Geekbench 5
- Single-Core Score : 510
- Multi-Core Score : 1625
Antutu v9 (v9.4.4, 3D Lite)
- CPU : 98279
- GPU : 88840
- MEM : 61358
- UX : 71945
- Total : 298222
体感としても、各操作でかなりのひっかかりを感じるため、電話と少々のアプリ使用という用途向けとなるかと思います。
Android Go edition を採用していることからも、エンターテインメント用途には向かないデバイスとなります。
おわりに
Android (Go edition) は初めて利用しましたが、低スペック相応のレスポンスを感じました。その中でも、Go edition 向けに軽量化されたアプリは反応が良いと感じました。
ゲームや高品質な映像の視聴など、向かない用途もあるとは思いますが、必要最低限の通話、少量のメール、多少の Web 閲覧であれば、利用できるものと思います。
また、販売元は法人向けとしての提供も見込んでいるとのことですが、必要最小限の機能のみを利用できればよく、コストを抑えたい場合には選択肢として入れることはできそうです。
今後、 Workspace ONE UEM へ加入を行い、 Android (Go edition) が実際にどこまで制御できるのか、試してみたいと思います。
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