【自宅ラボ】NUCにvSphereを導入して自宅ラボを作る(vCenter Server セットアップ編)
【自宅ラボ】NUCにvSphereを導入して自宅ラボを作る(vCenter Server セットアップ編)
米 Intel が販売している小型デスクトップPC 「NUC」 (Next Unit of Computing) ブランドの「NUC13ANHi7」を購入しました。
米 VMware のサポート対象外ではありますが、ESXi をインストールすることでコンパクトラボ環境を実現出来ます。
今回は前回インストールした vCenter Server をセットアップして ESXi を管理する流れについて紹介します。
vCenter Server セットアップ
vCenter Server は Web UI で操作する vSphere Client から管理を行います。
vCenter Server にログインして、データセンターの作成、 ESXi ホスト登録を実施していきます。
vSphere Client ログイン
Web ブラウザで vSphere Client へログインします。
- Web ブラウザで以下ページを開き、 vSphere Client へログイン
https://<vCenter Server FQDN>/ui/
デフォルトのユーザー名は [administraotr@vsphere.local] - 正しくログインすると下記のような画面が表示
データセンターの作成
vSphere の最も大きい管理単位となる[データセンター]を作成します。
- [ホストおよびクラスタ]の vCenter Server を右クリック、メニューから[新規データセンター...]を選択
- 任意のデータセンター名を入力後、[OK]ボタンをクリック
※指定しない場合、既定で[Datacenter]として作成される - [ホストおよびクラスタ]の画面へ遷移し、指定した名前のデータセンターが作成されたことを確認
ESXi ホストの登録
作成したデータセンターへ ESXi ホストを登録します。
- [ホストおよびクラスタ]にて作成したデータセンターを右クリック、メニューから[ホストの追加...]を選択
- 登録する ESXi ホストの FQDN を入力して[次へ]ボタンをクリック
- 登録する ESXi ホストの管理者ユーザー、パスワードを入力して[次へ]ボタンをクリック
- ESXi ホストのサーバー証明書が自己署名証明書の場合はセキュリティ アラートが表示されるため、接続先ホストの証明書が正しいことを確認して[はい]ボタンをクリック
- ホスト サマリにて内容を確認後[次へ]ボタンをクリック
- ホストのイメージ管理を vCenter Server で行う機能を利用する場合は[Manage host with an image]にチェックを入れ[次へ]ボタンをクリック
※ESXi ホストが1台のみの環境では、ホストのイメージ管理機能の利用に制限が生じます。 - イメージ管理を行う場合、適用させる ESXi バージョンを指定して[次へ]をクリック
※既定では vCenter Server が取得している最新バージョンが選択 - ESXi ホストへ適用するライセンスを選択して[次へ]ボタンをクリック
- ロックダウン モードは ESXi ホスト 1台では起動停止等に不都合が生じるため[無効]のまま[次へ]ボタンをクリック
- vCenter Server 上にフォルダを作成済みの場合は任意のフォルダを選択、[次へ]ボタンをクリック
- 指定内容の確認後、[完了]ボタンをクリック
- [ホストおよびクラスタ]の画面へ遷移し、ESXi ホストが登録されたことを確認
クラスタについて
vSphere の管理単位として、1つの機能群として利用するためのクラスタがあります。
今回はホストが1台であるためクラスタ機能が利用できないこと、また、クラスタへホストを追加する際は ESXi ホストをメンテナンスモードとする必要がありますが、vCenter Server を動かすことが可能なホストが1台のみであるため実行することもできません。
そのため、今回の紹介では作成手順は割愛します。
おわりに
今回は NUC 状の vCenter Server でセットアップおよび ESXi ホストの登録を実施しました。
今回は ESXi ホストが1台のため、管理上で有用な様々な機能を利用することができません。
その一つとして、 vCenter Server で ESXi ホストのアップデートを適用する機能は、vCenter Server を稼働させている ESXi ホストであるためメンテナンスモードへさせることができず、個別対応が必要となってしまいます。
将来的なホスト増強を検討しつつ、次回は ESXi ホストへの手動でのパッチ適用を実施していきます。
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