【自宅ラボ】NUCにvSphereを導入して自宅ラボを作る(ESXiセットアップ編)

【自宅ラボ】NUCにvSphereを導入して自宅ラボを作る(ESXiセットアップ編)

米 Intel が販売している小型デスクトップPC 「NUC」 (Next Unit of Computing) ブランドの「NUC13ANHi7」を購入しました。

米 VMware のサポート対象外ではありますが、ESXi をインストールすることでコンパクトラボ環境を実現出来ます。

今回はインストールした ESXi をセットアップする流れとして、ホスト名変更、データストア設定について紹介します。


セットアップ準備

ESXi のセットアップとして、まず初めにホスト名設定、VMkernel ポートの IP アドレス設定などを行うと思います。

多くの場合、インストール時に使用したコンソールを利用して DCUI (Direct Console User Interface) により設定していくことと思います。

利用環境では LAN 内の DHCP サーバーにより静的 IP アドレスを払い出しているため、ホスト名の変更のみ行う必要があります。

そのため、今回は ESXi の VMware Host Client を利用して、 DCUI を用いずブラウザからの操作のみで完結させていきます。


VMware Host Client へのログイン

Web ブラウザから ESXi ホストを指定して HTTPS ページを開きます。
対応しているブラウザは Google Chrome / Mozilla Firefox / Microsoft Edge / Safari です。詳細は以下ページを参照してください。

What is VMware Host Client

今回は FQDN を用いたため、下記のように指定しました。

https://<hostname.domainname>

正常に接続できた場合、ブラウザの SSL 証明書に関する警告が表示されますが、接続対象を認識した上で続行することにより、ログインページが表示されます。

Host Client Login Page


デフォルトのユーザー名は『root』、パスワードはインストール時に指定した値です。

正しい認証情報を入力して『ログイン』をすると、 Host Client のトップページが表示されます。

Host Client Top Page


ホスト名の変更

左ペインから『ネットワーク』を開き、『TCP/IP スタック』タブを開きます。

Host Client TCP/IP Stack


『デフォルトの TCP/IP スタック』を選択、『設定の編集』をクリックすると編集画面に遷移します。

Host Client Edit TCP/IP Stack Page


ラジオボタン『この TCP/IP スタックを手動で設定』を選択して、『ホスト名』、『ドメイン名』、『ドメインの検索』を入力します。

Host Client Change Hostname


入力完了後、『保存』ボタンをクリックすることで、ホスト名の変更を反映できます。

Host Client Save Hostname


ローカルストレージのデータストア追加

左ペインの『ストレージ』を選択すると、データストア一覧が表示されます。

今回の構成では、 ESXi のインストールに使用したストレージが 142GB より大きかったため、残りの領域が自動的に『datastore1』として追加されています。

Host Client Datastore List


データストア名の変更

自動で設定される名前ではわかりづらいため、今回はデータストア名の変更を行います。

対象のデータストアを選択して、『アクション』メニューから『名前の変更』を選択します。

Host Client Change Datastore Name


任意の名前を入力して、『保存』ボタンをクリックします。

Host Client Save Datastore Name


保存のメッセージが表示され、リスト上のデータストア名が変更されます。

Host Client Saved New Datastore Name


データストアの追加

仮想マシン領域として導入した NVMe SDD をデータストアとして追加していきます。

データストア画面で『新しいデータストア』をクリックします。

Host Client New Datastore 01


今回はローカルのストレージを使用するため、『新しい VMFS データストアの作成』を選択して『次へ』ボタンをクリックします。

Host Client New Datastore 02


ホストが認識している未設定のデバイスが表示されるため、対象のデバイスを確認の上、任意の名前を入力して『次へ』ボタンをクリックします。

Host Client New Datastore 03


選択したディスクのパーティション設定を決定します。
今回は『ディスク内のすべての容量を使用』として、VMFS バージョンに『VMFS 6』を使用しました。
設定後、『次へ』ボタンをクリックします。

Host Client New Datastore 04


サマリにて内容を確認して、『完了』ボタンをクリックします。

Host Client New Datastore 05


ディスクのフォーマットに伴うデータ消去が生じるため警告が表示されます。
正しいディスクである場合は『はい』ボタンを選択します。

Host Client New Datastore 06


作成完了のメッセージが表示され、リスト上のデータストアに新しいデータストアが追加されます。

Host Client New Datastore 07


おわりに

今回は ESXi ホストの初期設定を VMware Host Client にて実施しました。

かつて vSphere Client (C#) が提供されておりましたが、 ESXi 6.0 Update 2 にて Web ブラウザから利用可能な Host Client が提供されて、ESXi 6.5 以降はこの Host Client を利用することとなっています。

個人的には、多くの場合で DCUI にて初期設定後に vCenter Server の vSphere Client にて管理を行うため、あまり Host Client 単体での設定変更操作はしていませんでした。

Host Client は動作も軽快でレスポンスもよく、とても利用しやすいと思います。

次回は vCenter Server のインストールを実施していきます。

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