"真の5G" スタンドアローン方式ネットワークでWorkspace ONE UEMの加入を目指す (2022年7月/Android 12編)
"真の5G" スタンドアローン方式ネットワークでWorkspace ONE UEMに加入してみる (Android 12編)
現在各社にてエリア整備が行われている 5G NR 、現在は NSA (ノンスタンドアローン) モードで提供されており、多くのキャリアで設備やエリアが整備され次第、 "真の 5G" とも言える、5G 設備のみで構成された SA (スタンドアローン) モードの提供が予定されています。
しかしながら、執筆時点の2022年8月3日現在、ソフトバンクのみコンシューマー向けのサービスが提供されています。
時代の最先端は5Gです!5Gだけで構成されたネットワークで加入することが未来だと思いませんか?思いますよね?
ということで、実際に回線契約と対応機種の購入を行い、加入操作をやってみました。
加入の前に
"真の5G" をつかうためには
執筆時点の2022年7月1日時点では、通常の利用者が 5G NR SA を利用するためにはソフトバンクグループの提供するサービスしか方法がありません。
そうです。そのためにY!mobile の契約と 5G NR SA 対応の AQUOS wish2の購入を実施しています。
AQUOS wish2に関する記事はすべて、この記事を書くための前フリでした。
おわかりいただけただろうか。
— A5(えーご) (@a5tkht) July 1, 2022
回線契約を含めて機器購入をしているにも関わらず、Work管理対象と通常セットアップを跨ぐために初期化を繰り返していることに。
まさか、ブログ執筆のために契約と購入をしたとでもいうのだろうか。 https://t.co/FRLgYrlOie
早速加入を開始しようとしたものの、、
eSIM セットアップも終わり、いざ 5G SA での加入を行おうと思ったものの、残念ながら自宅が 5G NR SA 圏外(どころか 5G 圏外)でした。
5G NR SA 対応端末でも、LTE ネットワーク上で実施してはただのモバイルネットワークを用いた加入となります。
そのため、今回の検証を実施するためには、5G NR SA が提供された場所へ物理的に移動する必要があります。
どこへ行くべきかを確認するためにエリアマップを確認してみると、注意事項として書きが記載されていました。
スタンドアローン方式の5Gスマートフォン向け(以下「5G SA通信」)のサービスは、一部エリアから順次開始します。5G SA通信をご利用いただくには5G SA通信に対応した機種が必要です。詳細は製品情報ページでご確認ください。
残念ながら、公式情報では提供開始エリアが全く分かりません。
大きなターミナル駅や繁華街のある駅へ行くことで接続できるのではないか、そう考え、とにかく1ヶ月間、様々な場所へ移動する度に電波状況をチェックすることを繰り返しました。
しかし、5Gエリアとされていても 4G+5Gのキャリアアグリゲーションが構成されているケースが非常に多いです。
なかなか見つけられず悩み続けたところ、利用者の報告を元に基地局情報をマッピングしているWebサイトと出会いました。
Cellular Coverage and Tower Map
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドです。
デバイスで確認できる PLMN 番号も 440-20 であるため、Provider を『SoftBank - 440-20』、Network を『5G - NR』としてフィルタを行うことで、最寄りのエリアを調べることができました。
早速行ってみるが・・・
地図上でマッピングされた場所へ行ったところ、ネットワーク情報として、5G NR SA ネットワークの検出はされました。
しかし、実際に接続することはできませんでした。
ワイモバイル向けがまだ接続できないのか、一般向けとしてはまだ提供されていないのか、判断はつきません。
なお、5G NR SA ネットワークとして、PLMN 440-54 が検出されていますが、これは KDDI のものです。
Softbank のものは多く検出できましたが、同じくらい KDDI のものも検出されていたので、今後 5G NR SA の整備で競争が進んでいくのではないかと思います。
おまけ:モバイル回線で QR コード加入を行う
せっかくなので、4G 回線ではありますがモバイル回線での加入を試してみます。
Work 管理対象として加入を行うため、まずはデバイスを初期化します。
初期化の際、『ダウンロードされた eSIM を消去』は絶対にオフにします。
ここにチェックを入れた場合、ワイモバイルショップに行き有償での再発行手続きが必要となります。
初期化が完了したので初期画面です。
『ようこそ』の6回タップを行い、QRコードリーダーの呼び出しを行います。
QRコードによる加入を試みたところ、Wi-Fi接続が求められる画面に遷移しました。
Android 9〜12 のデバイスでは、OSの使用としてQRコードによるセットアップでは必ず Wi-Fi ネットワークの接続が必要な仕様です。
なお、2022年秋にリリース予定の Android 13 では、QR コードによる加入時にモバイルネットワークの利用ができるようになる見込みです。
AQUOS wish2 は Android 13 は提供予定ですが、ベータ版は提供対象外であるため、現在は利用することが出来ません。
おそらく2023年6月くらいには Android 13 が提供されるでしょう。
・・・どうやら、ネットワーク的にも、OS的にも、時代の最先端を狙いすぎたようです。
1年後の記事を楽しみにお待ちください。
おわりに
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
既にお気づきかと思いますが、当然出来るであろうことを、あえてネットワーク環境縛りを設けたことで複雑化させているだけの内容です。
引き続き 5G NR SA の提供状態の確認は行いつつ、Android 13 のアップデートが提供されたあとに、改めて QRコードを用いた "真の5G" 環境での加入を実施するレポートをアップロード予定です。
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